鍋の季節が今年もやってまいりました。
冬キャンプはもっぱら鍋を愛好する私です。鍋にたいする思いは並々ならぬものがあります。鍋将軍的な意味でなく、鍋の可能性に対しての想いです。
過去の鍋にまつわる記事はこちら。鍋の研究にはいとまがありません。
そして先日オリナベメタルの良さやシートゥーサミットの鍋の良さを語りましたが、他にないのかという追求は続けています。鍋探求の旅は終わらない。
そこである時、もっと最強でもっと安くてもっと軽くてもっと何処にでもあるものが鍋になるのではないかと思いつきました。
そう。
それは紙。
↑こういうやつ。そう旅館によくあるアレです。
割烹とか旅館とかで浴衣を着ながらつつくあの鍋。あれ紙なのに燃えてないんですよね!燃え尽きるほどヒートしてるのに無事!
この鍋ならこれまでの鍋とは別次元レベルの軽さで野外調理できるのではないか。さらにこの原理を応用すれば超コンパクトで超軽いの鍋をつくって持ち運べるんじゃないか!
という考えに至ったわけです。
紙で鍋をつくってみました。
なぜ紙の鍋は燃えないの?
そもそもなぜあのカミナベが燃えないかといいますと…理系の話になります。
簡単にいうと、紙の燃焼点は200度〜300度であるのに対し、水分はどこまで頑張っても100度を超えない。というのが全てです。
つまり鍋の中に水分が存在し続ける限り、鍋の水分が燃焼点をブロック!してくれるわけです。
だから燃えないというわけなのです。
実験:A4のコピー用紙で作った鍋は燃えないのか?
ということで、
実際に会社のA4用紙で実験してみました。
チラシでよく作ったゴミ箱です。みかんの皮とかよく捨てていましたね。
これに水を投入します。
そしてSOTOのシングルバーナーで火をかけます。
確かに耐える耐える!燃えない!すごい!紙に火がモロに当たっているのに燃えない!
ペランペランのコピー紙でも鍋ができるとは驚きです。
まあしかし…耐久力はありませんでした。余り火力が強すぎると一点集中になり、穴が開いてしまいました。中に入っていた水は全てそこからこぼれるという悲劇。
火力が強すぎ?ゴトクと鍋の距離が近すぎ?固形燃料やアルコールストーブ程度であればなんとかなるかもしれません。。
しかしまあ…A4用紙の鍋はちょっと現実味がなさそうです。サブ鍋にするならおとなしく旅館用の鍋のほうが間違いはなさそうですね。高いものでもないですし…。
まとめ:水を入れて、ゆっくり温めれば鍋が紙でも水を温める事ができる。
しかし理由を説明されても納得できるようなできないようなという感じです。紙に思いっきり火があたっているのに燃えない。
しかし今後はキャンプ用の鍋の選択肢に紙鍋というのも一案ではないでしょうか?使い捨てではありますが、サブの鍋として持っていくという選択肢はおおいにありだと思います。
紙のメリットはペラペラで火にかけられて自由自在に形を変えられて超コンパクトなところ。とりあえず持っいくという選択肢はかなりヨイかと想います。
ではまた。